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突然の取材、それから・・
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2003年11月の「現代画報」の表紙を飾ったのは、紅葉の京都、法然院でし
た。

法然院は京都東山、哲学の道沿いにある名刹です。法然院の背後の山を「善気山
」といい、この山から流れる伏流水が境内に湧き出ていて、「善気水」と呼ばれ
ています。「清泉」と呼ばれ、名水として名高い湧き水です。

京都はよく「山紫水明」と謳われますが、その名の通り、お水が清らかで、たく
さんの名水スポットがあります。

そしてそれら名水はお酒やお豆腐づくりに大いに役立っているのですね。

京都で有名な生麩の老舗、「麩嘉」のあった地には、「滋野井」と呼ばれる湧き
水があったそうです。こちらは「洛陽七名水」に数えられ、大正時代までは湧い
ていたのが、惜しくも埋められてしまったそうです。

しかし、麩嘉では、昭和55年、なんと、涸れかけていた古い井戸を掘りなおしま
した。
地下を掘ること60メートル、水脈にぶつかりました。これはかつての滋野井と
は別の水脈であろうということですが、名水には間違いないそうです。

「麩嘉」の店先には蛇口がついており、この井戸水、誰でも汲めるようになって
います。しかし口にするものですから、衛生面についての注意書きがありますの
で、みなさん、これに従っていただきましょうね。

しかし名水とのこと、お料理屋さんでも汲みに来るそうですよ。それぐらいいい
お水なのですね。




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